無国籍の赤ちゃん、救える!

年明けにうれしいニュース ~朝日新聞夕刊(一面)に掲載~

 

無国籍の赤ちゃんが、実のお母さんが育てられないとして、子どもにめぐまれず養親として待機されていたご夫妻のもとで育てられており、昨年、法的に特別養子縁組が認められたという記事です。 

今後、要件を満たせば、日本人の養子となったことから、簡易帰化の道がひらけることになります。 

赤ちゃんの出生時の状況等により、生まれた時点で国籍が取れる方法も、法律では定めがあります。赤ちゃん保護の観点だと思います。しかし、ケースバイケースですし、記事にすべての事実が記載されているわけではないので、この件においては、まず在留資格をきちんとして、特別養子縁組をすすめ、いずれ国籍を・・という方向性をとっています。

 

実は、ママサムライの弁護士小野寺先生が担当されており、私はその赤ちゃんのビザや役所への届出等をお手伝いさせてもらっておりました。めいちゃんのスマイルに関係者一同、癒され&励まされ、でした。

 

さらに嬉しいことに、昨年末に行ったママサムライ・アクロスジャパンさんの養子縁組研修会のことにもふれられており、「ママサムライ」の活動が新聞に掲載されました。研修会の準備に協力してくださった戸倉さんはじめママサムライのメンバーの方々のおかげです。そして、興味を持って参加してくれた行政書士含め51名の方々、ありがとうございます。

 

国籍を問わず、赤ちゃんを救える道として、いろいろな選択肢の中の一つとして、養子縁組がある、ということが広まって、誰にも相談できず、困っている方々の救済につながればと思います。

 

お母さんも、赤ちゃんも、養親さんも、日本にいるのは日本人だけではありません。外国籍の方だって当事者になる。そんなときに、在留資格(VISA)や国籍法、そして本国法の調査等、行政書士の力が必要とされます。今回、弁護士さんと連携させていただきました。私は大学のゼミで「国際私法」を学んだ・・のですが、実務に勝る勉強はない・・と痛感。

今回は、実母さん:M国、養親さん:アメリカ国籍・日本国籍、赤ちゃん:無国籍 と多岐に渡っていました。どこの国の法律になる?何が審査される? ということを間近で見ながら、ビザと同時並行ですすめており、本当に貴重な経験をさせてもらいました。 

いま乳児院にいる赤ちゃんは約3千人と聞きますが、養子縁組を必要とする子がいないかどうか、1人1人について、将来のことをきちんと考えてあげられる体制があるのかな?どうなんだろう。記事の中にも、乳児院に無国籍の赤ちゃんがいたという記載があります。とても気になります。

 

これからの課題としていきます。