公益財団法人海外日系人協会が主催する、在日日系人のための生活相談員セミナーに、行政書士会から出席させてもらいました。
参加対象者は、地方自治体・地域の国際交流協会等の相談担当者、行政手続きに関する相談希望者など50名くらい。
熱い議論が繰り広げられました。
基調講演
「ブラジルの年金制度と日系人高齢者の現状」
サンパウロ大学教授 国外就労者情報援護センター(CIATE)理事長 二宮正人 様
講義
1.「外国人労働者をめぐる最近の動向等について」
厚生労働省職業安定局 外国人雇用対策課 課長補佐 田中秀幸 様
2.「日系四世受入れ・外国人材受入れ制度の現状と今後の展望」
法務省入国管理局 入国在留課 補佐官 梅原義裕 様
3.「在日定住外国人の医療の現状と課題」
りんくう総合医療センター健康管理センター長兼国際診療科部長
大阪大学医学部附属病院特任准教授 南谷かおり 様
4.「外国人住民の高齢化問題と介護予防の取り組み」
SIEMPRE GENKI(シエンプレ ゲンキ)代表 ヒライ デ オザワ エリサ様
前半は、厚労省・入管の方から新たな在留資格等に関するお話し。
後半は、在日日系人の方々の高齢化をテーマに、医療通訳や介護予防の現場から本当に貴重なお話を伺うことが出来ました。本当に、草の根で活動をしている方の話はパワーをもらえます。
入管や厚労省の方のお話ももちろん実務に関わる私たちには重要ではあるものの、やはり・・・もっとよく現場をしってから法律という形にしてほしいよ!と思わざるを得ません。日系四世の問題にしても、特定技能の問題にしても。
なぜそうなる?と思います。
現場の声をきいてほしいし、現場の職員、関係団体から話を聞く機会がないのでしょうか。
(となると行政書士会も声をあげないと、と思いますが)
法律を守り、納税し、日本の一員として社会生活がおくれれば、変なガチガチルールだらけにする必要はないと思います。
講演のあとは、日本行政書士会連合会国際・企業経営業務部による無料相談会を行い、とても濃い相談を受け、勉強になった一日でした。