無国籍の赤ちゃんの特別養子縁組事例について、アクロスジャパンさん・弁護士小野寺先生（ママサムライ）とともに関わらせてもらったケース２件について、戸籍時報に掲載されました。
茨城大学の付月先生が判例評釈をされています。
無国籍児童の特別養子縁組に関する法律についての裁判官の考え方などについて、なので、非常に専門的な内容です。
どうして無国籍なのか？
については、外国籍の実母さんが日本で出産した場合には、当然実母さんの国籍がもらえるだろう、ということにはなりません。実母さんの国の国籍法がどのようなときに子どもに国籍を付与するか決めており、それによります。さらに、在日大使館や本国への手続きができるのか、という問題も出てきます。
なので、これらのケースで裁判所が無国籍と扱ったことは、これからのケースにおいて影響があると信じています。弁護士の小野寺先生の粘りと思います。
そのほか、在留資格の問題、氏名の問題、健康保険の問題、いろいろとありました。いまや赤ちゃんたちは日本国籍を取得し、無国籍ではありません。
いろいろな道すじがあり、「こうしたい」というところにみんなで知恵をだしあってたどり着くことができる、関われる、というのはうれしいことです。