今年一年の事件簿リストを振り返る年末。
当事務所の外国人案件では、今年も忘れられないケースをたくさんお手伝いさせていただきました。
どれも複雑で急ぎ目で・・走り回っていろいろな部署とやりとりしたりしました。出口が見えない・・と当初は(もちろん私も)不安だったことも、依頼者・関係者の方とお話して(ベビーちゃんは喋れないのでご両親と)、いろいろな部署の方に相談して、糸口をみつけ、目的に向かって一緒に走りました。
2023年は、子ども・ベビー関係の件としては、このようなものがありました。
・お父さんが帰国するけれども、ボクは日本に残って勉強したい
・母国に残してきた6歳の子を日本に呼び寄せて、一緒に暮らしたい
・日本人父に認知され、日本で暮らしてきた外国籍の子が日本国籍をとりたい。
・日本で特別養子縁組をして、一緒にくらしている娘(外国籍)に日本国籍を取らせたい(帰化)
・外国で養子縁組をした外国籍の息子とともに、日本に移住して一緒に暮らしたい
・代理母によって出産した息子とともに、日本で一緒に暮らしたい
などなど、どのケースも、じっくり向きあって、市役所・入管・法務局・大使館などに手続きをしていく必要がありました。
順序が大事だと思います。
信頼している弁護士さんとの連携があるケースも多く、協働しあえる士業がいるということは(特に弁護士さんの安心感!)励みになりました。
依頼者と官公署(役所)の間に入って、官公署の方に力になってもらえるように丁寧に説明して手続きを進めていくことができて、依頼者の方から、
「これで安心して暮らすことができます~」
と言ってもらえて、こちらも嬉しくなりました。
依頼者の方は、日本人の方もいますが、外国籍の方もいますし、自分たちの想い(こうしたい)をうまく官公署の人につたえることができません。また、国籍は日本だけれども、外国の暮らしがながく、日本の役所のやり方がわからない・やりとりが苦手な方も多いです。
官公署の方も、自分のフィールドについてはもちろん詳しく専門的なのですが、ザ・縦割り、を感じることも多く、「あ、自分の範囲のことだけだ。」「あ、これ、理解しあえてないかも」と思うときがあります。そんなときに、間にはいって、うまく手続きが「こうしたい」方向にいくと、うれしいです。
とはいえ、レスポンスしてくれて、いっしょに走ってくれる依頼者の方がいてくださってこそ、です。2024年も、一緒に「こうしたい」が実現できるように、「話しやすい」「安心」と言ってもらえるように精進したいと思います。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。