今年になってから、帰化申請の相談がふえています。永住の審査期間が長期化していたり、永住の審査が厳しくなったから?という気もします。
ここ最近は、外国籍の両親のもと、日本で生まれで、日本の高校まで卒業し、社会人として働いている方の申請準備もしています。
帰化申請では、会社員か自営業か、で書類のボリュームも変わってきます。かえで事務所でも、会社員と事業主(役員)で、帰化申請の報酬の金額を変えていますが、変えている他の事務所も多いと思います。
法人の納税証明書や年金の書類など、膨大な書類が要求されます。
本人が会社員である場合は、書類は割とシンプルです。
ただ、注意なのは、「同居の親族」です。帰化申請をしない同居の親族についても、パスポート、源泉徴収票、納税証明書、社会保険に関する書類を求められます。
特に、”国民年金+国民健康保険”の同居の親族がいる場合は、家族皆さんに集まってもらって、書類の説明をしたり、足りない部分があればフォローしなければなりません。
以前、ご本人は個人事業主+主婦をされているところ、同居の3名が、個人事業主(国民健康保険、国民年金)、複数の法人の役員(社会保険、厚生年金)、年金受給者、というご家族があって、要件を満たしているのかの確認と提出資料を揃えるのが大変なことがありました。
ですので、帰化申請のときに、「会社員」であっても同居の家族のご状況も詳しく聞く必要がありますので、家族の協力が得られるとスムーズに行くと思います。
日本で生まれた子どもたちは、自分たちが外国籍である、ということをあまり認識していません。父と母の国籍が異なることも、最近では珍しいことではありません。
自分は日本の友達と何も変わらないと思って入るけれど、在留カードを持ち歩かなければいけないこと、税金は払うけれど選挙権のお知らせも来ないこと。自分の気持ちと国籍を一致させたい、という声を聞いて、サポートがんばろう、と思います。